入社理由を教えてください。
理系大学からエンジニアを目指す流れでSIerなどの企業を見ていましたが、イーブックイニシアティブジャパンに入社することにしました。志望理由はエンタメ系コンテンツを仕事にできる数少ない企業だったこと、「業界ナンバーワンを目指す」と強く打ち出していたことです。自社開発をしているBtoC企業なので「このプロダクトを開発しています」と自分の仕事を人に説明しやすいと思ったのも理由の一つですね。
入社の決め手は会社の雰囲気が自分に合っていたことです。選考で堅苦しさを感じず、いわゆる定型文のような面接ではなかったので、カジュアルさが合っていると感じました。オフィスの本棚にたくさんの本やグッズが飾ってあったり、会議室の名前が出版用語になっていたりとおもしろい会社ですよね。事業も会社も楽しそうで、自分が活き活きと働いている姿をイメージしやすかったので、あまり迷わずに内定承諾しました。
担当業務を教えてください。
フロントエンドエンジニアとしてWEB版ebookjapanの開発をしています。プロダクト改善を幅広く行うチームに所属し、新機能の開発や既存機能の改善、キャンペーンページの開発などを担当しています。施策の要件検討や結果分析を担当することもありますね。最近はユーザーによる作品レビューの件数を増やすために、レビュー機能全般のUI・UX改善に注力しています。
部署全体のミッションは「ものづくり力を駆使してお客様に選択され続ける電子書籍サービスを作ること」です。そのために、自分の目標として「エンジニアがたくさん意見を出せるチームにしていく」ことを掲げています。「開発はできるが、企画アイデアへの意見は出しづらい」と感じるエンジニアもいますので、職種を問わずアイデアを出し合ってより良いプロダクトが生まれるような雰囲気を作りたいんです。エンジニアと企画担当者の橋渡しを私が担っているイメージですね。
一番印象に残っている仕事は?
作品レビュー件数を電子書店ナンバーワンにしたことです。「膨大な作品の中から新たな作品を購入してもらうためには、作品レビューを充実させることが効果的ではないか?」という仮説のもと、ユーザーがもっと作品レビューを投稿したくなるようなシステムへと大きな改修をしました。数えきれないほどのPDCAサイクルをスピーディに回して実現できた成果であり、私にとって最初から関わった初めてのプロジェクトでもあったため一番印象に残っています。
プロジェクトでの開発はほぼすべて私が担当しました。レビュアー(=レビューするユーザー)ごとの専用ページや、SNSのようにレビュアーをフォローできるシステム、「1番乗りレビュアー」などのワクワクするような企画アイデアを開発しながら、仮説検証を繰り返してベストな機能へと仕上げていきました。その頃はちょうど自分が一人前扱いされて裁量が大きくなったタイミングで、自分のアイデアを試すこともできたので、かなりやりがいがありました。
やりがいや成長を感じる瞬間は?
自分が作ったり考えたりした機能がサイトに実装されて、たくさんのユーザーに使っていただけるのがやりがいです。エンジニアでありながら企画の工程にも積極的に関わってきたため「どうやったら使いやすいか?」という仮説を立てながら開発する習慣がつきました。「その仮説が正しかったのか?間違っていたのか?」という問いに対して、様々なデータを通してユーザーからフィードバックを得られますし、「開発して終わりじゃない」という考え方も身に着きました。就職活動の軸に「BtoC企業」がありましたが、不特定多数のユーザーをターゲットにする面白さは間違いなくありますね。
成長を感じるのは、仮説の確度が高まり、的中することが増えてきたことです。今まで気がつかなかったことに気がつくようになり、視野が広がったと感じるときにも成長を感じます。エンジニアとしての技術力もあがっていますが、個人的には企画段階での様々な判断力が身に着いたことに価値を感じています。
事業やサービスの強みは?
ヤフーやLINEマンガ(運営元:LINE Digital Frontier株式会社)との業務提携による事業展開のしやすさ、自社開発による低コストでスピーディなリリースサイクルなど、強みはいくつかありますね。ヤフーとの提携に絞ると、ヤフーが開発したプラットフォームやレコメンドシステム、ビッグデータなどを活用してサービスの磨き込みをできるのはかなりの強みです。
働く上での強みとしては、業務提携によってたくさんの優秀な人と一緒に働けることが挙げられます。技術への興味が強い人が多く、エンジニア同士での情報共有やアウトプットが膨大になされるのでインプットの量と質が充実しています。これは組織に所属することの大きなメリットです。
社員の印象を教えてください。
個人の意見を尊重する文化が根付いていて、社員全員がそれを共有していると思います。誰もが発言しやすく、柔軟に対応してもらえる雰囲気があります。
チャレンジすることに前向きで、失敗を否定しない文化もありますね。それは若手に対しても変わりませんので、新卒入社1年目からかなりの裁量を持たせていただき、早い時期から様々なことに取り組むことができました。経験が積みやすい会社だと思います。
リモートワークについて教えてください。
やはりエンジニアにとってかなり快適です。自分の好きな環境、集中しやすい静かな環境を整備しそこで働けるのが大きな魅力ですね。会議内容などを文書化する習慣が社内で広まったのも良いことだと思います。今まで会話ベースだったものが議事録やマニュアルとして残るようになり、業務効率がかなり高まりました。
業務の進め方としては、アプリの開発チームと同様、スクラムという開発手法を採用しています。1週間単位のサイクルで開発が進んでいくイメージですね。業務内容は日によって変わりますが、私の場合は開発をしたり、ミーティングに出席したり、チームのサブリーダーとしてメンバーをサポートしたりするのが主な業務です。企画担当者のアイデアを検討する工程から関わることが多いので、他のエンジニアよりもミーティングは多めですね。
働き方の制度や福利厚生について教えてください。
在宅環境整備支援(各種備品レンタル)が導入され、会社のサポートで作業環境や道具を整えられるようになりました。これはとても良い制度だと思います。働きやすい環境は人によって異なりますが、一人一人が自分に合った備品をレンタルして作業環境をカスタマイズし、生産性を高められるようになりました。
人財育成については、新卒研修のフォローが手厚いです。社外での技術研修を先輩がサポートするので、プログラミング未経験者でも安心して研修を受けられると思います。社内研修では全ての部署を見学するので、リモートワークでは見えない多岐に渡る業務を研修で全て見学するというのはかなり有意義だと思います。また、制度ではありませんが、エンジニア同士での情報共有がかなり活発です。有志による輪読会が開催されることがありますが、会社もそれを容認しています。自分が勉強したいことに対して会社からバックアップを得やすい環境だと思います。
職場としてのイーブックの魅力は?
コンテンツを仕事にできて、直接ユーザーに届けられるのはエンタメ業界にしかない魅力です。それだけでなく、やりたいことをサポートしてもらえて、上司によるキャリア形成の支援を受けられるのも魅力だと思います。
部署の垣根があまりないのも魅力です。部活動や交流会、オフィスのフリーアドレス制も含めて、社員同士で関わる機会があるおかげで所属や役職を問わず自分の意見を言いやすい社風が生まれていると思います。入社前は「エンジニアはプログラミングだけを淡々とする」というイメージがありましたが、私たちの会社では他部署の人と関わることが業務内外ともに多いんです。私はそこに働きがいを感じています。
会社で今後やってみたいこと、成し遂げたいことは?
競合サービスにない独自機能を開発したいです。作品レビューにまつわる諸機能はまさにその一例なのですが、作品レビュー自体はどの書店にもある機能ですので、もう一段階上の独自性をもったebookjapanにしかない機能を生み出してみたいですね。それを将来実現するために、今は自分の得意分野をより一層深めていく姿勢で日々の業務に臨んでいます。
個人としての目標、キャリアビジョンは?
フロントエンドエンジニアの枠を超えたいです。依頼されたものを開発するだけでなく、元のアイデアに付加価値やプラスアルファの要素を加えられる存在、サービスにまつわる業務をもっと幅広く任せていただける存在になりたいです。
私は「開発したものがユーザーにとってどうだったのか?」ということにすごく興味があるので、やはり効果検証まで自分でしっかりこなせるようになりたいです。それによって自分の視野がどんどん広がって、開発・検証・企画といった領域をまたいで大きな学びが得られると思っています。企画者の目線を持ってコードを書くとより良いアイデアが浮かんだりするのですが、そういった体験を増やしたいです。様々な領域へと視野を広げることで、主担当であるフロントエンド開発に対しても豊富なフィードバックが返ってくるという体感があるので、それをもっと大きい範囲で実践して、いろんな方面に能力を伸ばしていきたいですね。将来的にはマネジメントができる人財になりたいので、そのためにも多様な視点を持てるように努力していきたいです。
入社を検討している人へのメッセージをお願いします。
やりたいことが決まっている人にはすごく働きがいのある職場だと思いますし、自分に合う業界や職種に迷っている人でも、具体的にどんなことを成し遂げたいかは入社してから考えるのでも遅くはないと思います。多様性や挑戦を歓迎し、失敗を認める文化があるので、「入社してからいろんなことに挑戦し、自分にできることを探していく」という成長の仕方も十分可能です。
私も含め「入社して良かった」と感じている人が多い会社です。間口が広く、お互いを認め合う社風がありますので、これから入社する方も肩の力を抜いて働くことができると思います。少しでも私たちの会社に興味を持っていただけた方のご応募をお待ちしています。