創業理念

創業の志:「SAVE TREES!」

たとえささやかであったとしても、自分の本棚を眺める時、意識せずに、ゆっくりと自分が歩んで来た知的興奮や、感動の軌跡をたどっています。本の背表紙に刻まれたさまざまな思い出が通り過ぎてゆきます。わたしたちはこれらの本との出会いを簡単には捨てられません。

私達の先輩が長い時間かけて蓄積してきた出版の巨大な財産は、ともすると変化して行く時代の大きな波に飲み込まれそうになってしまうこともあります。
いままで紙で行われてきた人類の出版資産を電子データへ変換することによって、空間や時間にとらわれない「新しい資産価値」として蓄積し、遠い過去の財産をこれから来る思いがけない地殻変動にも耐えて伝えて行くことは私たちの事業の一つの側面です。
生活の豊かさを享受するために、従来、日本人はたくさんの紙資源を消費してきました。
さらに、ティッシュを使い、トイレットペーパーをつかい、美しい包装紙にモノを包み、毎日、新聞を読み、世界でも誇るべきほどの量の読書をする民族でもあります。
こうした生活を続けるために、日本は、世界で最も木材の輸入量の多い国といわれています。

とくに熱帯雨林の破壊のスピードは速く、近い将来アマゾンの豊かな原生林が失われてしまうとの、国際機関の調査があります。世界の森林は毎年日本の国土の3分の1ほども減少を続けています。中国奥地の砂漠化も進んでいます。
豊かな自然を失うだけでなく、そこに生息するさまざまな生命が失われ、やがては地球の換気装置としての新鮮な空気、美しく豊かな水も失われてしまうとも言われています。

文化としての読書を維持しつつ、地球の森の絶滅の悲鳴に少しでも応えられることのひとつとして、ささやかなことですが、私たちは、eBookによる紙を使わない読書を提案してきました。

直径20センチ、樹高8メートルに育った、樹齢20年の1本の木から、1冊300グラムの本が約200冊できるといわれます。もっともこのことは、木の種類や本の大きさも多様であって一概にはいえませんが、木と本の関係を概念的に理解するための計算です。
また植林木だけで紙を作っている製紙会社や、植林をしている出版社もあります。
ただ、これから生活レベルの上がってくるであろう中国やインドの大人口を前にした場合、日本の植林の努力だけではどうしようもないことも確かなことです。木を植えるより、木を使わないことにeBook事業の意味があります。
200冊のeBookを読むことによって、樹齢20年の木を1本救うことが出来るのです。イーブックジャパンは創業以来すでに5,000万冊以上のイーブックを販売してきています。結果的ですが、25万本の木を救ったことにもなるのです。

私たちは訴えます「SAVE TREES!」と。

創業者 兼 名誉会長
鈴木 雄介